だいこん

元祖野菜王! 古くから愛されてきた「だいこん」大解剖!!

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だいこんは、古来から日本で食べられてきた野菜です。
種類によって旬が異なりますが、国内で流通しているだいこんの約90%を占める青首だいこんの旬は、12月から2月頃です。

今が旬のだいこんにクローズアップしてみましょう!

だいこん

実は歴史が古い! 日本人に愛されてきた、だいこん

だいこんは、「古事記」や「日本書紀」にもその名が登場し、歌に詠まれたり、祭礼に供されたりしてきました。

また、だいこんは、一年の無病息災と五穀豊穣を祈る風習である「七草粥(1月7日)」の七草の一つでもあること、ご存知でしたか?
「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」
子どもの頃に覚えた記憶がある、春の七草。「すずしろ」は、だいこんの別名なのです。

大根は、煮ても焼いても美味しく食べられ、生食ではサラダや大根おろしなど、幅広い調理法があります。更に、漬物にも適しているので、保存食としても重宝されました。

一般庶民に幅広く食べられるようになったのは江戸時代ごろと言われていますが、その後は日本の食卓に上る野菜の中で、最も食べられる野菜の一つになりました。

生産量・消費量が下がりつつも、ほぼ100%自給の頼もしい野菜

生産量は、1960年頃には年間300万トンを超えてダントツに多かったのですが、その後は徐々に減少。2000年頃に200万トンを下回り、その後も減り続け、2020年には125万トンとなっています。
(農林水産省 食糧需給表より)

だいこんの消費量が減少した背景には、多くの人が健康に関心を持つようになり、塩分が多いことでやり玉にあげられることが多い漬物の消費量の減少が原因の一つとして考えられます。

また、一本購入すると食べきれずに余ってしまうことがあるため、敬遠されているのかもしれません。

生産する側からすると、手間があまりかからず収量も多いので作りやすいのですが(農林水産省 作物統計調査 作況調査(野菜))、あまり儲からないため、生産量が減っているものと推定されます(農林水産省 営農類型別経営統計)。

元祖、野菜王のだいこん。日本を代表する伝統的な野菜ですし、ほぼ100%自給できているという食料安全保障の優等生です。
積極的に食べていきたいですね!

当、野菜科学研究会が運営するヤサイラボでも、だいこんを丸ごと美味しく食べられるレシピを紹介した記事があるので、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。


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