ほうれんそうと小松菜の違いとは?見分け方・栄養・調理法を解説
寒さが厳しくなると、青果コーナーには濃い緑色の野菜が並びます。
特に、よく似ている「ほうれんそう」と「小松菜」。
どちらを買おうか迷ったことはありませんか?
実は、パッと見は似ているこの2つの野菜ですが、よく観察すると全く異なる個性を持っています。
この記事では、ほうれんそうと小松菜の育ち方や栄養の違いに着目し、解説します。
見分け方は「葉」と「根元」のを観察
袋から出してよく見ると、2つの野菜の特徴がはっきりとわかります。
小松菜は、丸みを帯びた優しげな楕円形の葉を持ち、根元は白や淡い緑色をしています。

ほうれんそうは、葉の先が尖っていたり、根元に切れ込みがあったりと、シャープな形をしています。(※品種により異なります。)
そして、最大の特徴は、根元が鮮やかな赤色(ピンク色)をしていることです。

この見た目の違いは、実は2つの野菜の「生き方」の違いにもつながっています。
花で見る育ち方の違い
違いが最もはっきり現れるのが、春に咲く「花」です。
小松菜(アブラナ科)
春になると、菜の花と同じ鮮やかな黄色い花を咲かせます。
これは虫を呼んで花粉を運んでもらう「虫媒花(ちゅうばいか)」です。華やかに虫たちを引き寄せ、命をつなぎます。

ほうれんそう(ヒユ科)
花びらを持たず、茎に目立たない緑色の小さな粒をつけるだけです。
これは風の力で花粉を運ぶ「風媒花(ふうばいか)」。派手さはありませんが、じっと風を待つ実直な性質です。

調理法と栄養の違い
この「華やかさ」と「実直さ」の違いは、調理でも現れます。
小松菜:手軽さが魅力
アクが少ないため下茹で不要で、炒め物や電子レンジ調理もできます。
野菜の中でトップクラスのカルシウムを含み、シャキシャキとした食感が特徴です。
ほうれんそう:深みが魅力
「シュウ酸」という成分を含むため、お湯で茹でてアクを抜くひと手間が必要です。
しかしその手間をかけることで、濃厚な甘みととろけるような食感が引き立ちます。
鉄分やビタミンが豊富で、体を内側から支えてくれます。
2つで完璧なコンビ
葉の形も咲く花も、調理法も違う2つの野菜。
だからこそ、一緒に食べれば、冬に必要な栄養バランスがしっかりとれます!
ライバルではなく、互いを補い合う最高のコンビとして、ほうれんそうと小松菜の個性をぜひ味わってみてください。
【特徴のまとめ】
| 特徴 | ほうれんそう(職人タイプ) | 小松菜(人気者タイプ) |
| 花の特徴 | 実直な緑色(風媒花) | 華やかな黄色(虫媒花) |
| 性格(調理) | 深み重視下茹で必要、お浸し・ソテー | 手軽さ重視下茹で不要、炒め物・レンジOK |
| 得意技(栄養) | 鉄分・β-カロテン(守りを固める) | カルシウム(骨を支える) |
| 相性の良い料理 | ごま和え、グラタン、カレー | 味噌汁、煮浸し、スムージー |
▼野菜科学研究会が制作している「ベジラボレシピ」には、ほうれんそうや小松菜を使用したレシピを掲載しています。
ぜひ、参考にしてみてくださいね!