
親子で楽しむ!野菜の自由研究アイデア
8月は、太陽の恵みをいっぱいに浴びた「夏野菜」が食卓を彩る季節ですね。
そして、子どもたちにとっては待ちに待った夏休み!
「自由研究は、何にしようかな?」と頭を悩ませている親子も、多いのではないでしょうか?
今回は、身近な野菜を使って家庭で手軽に実践できる自由研究「ヤサイde自由研究」から内容の一部をご紹介します。
「ヤサイde自由研究」とは?
「ヤサイde自由研究」とは、野菜科学研究会が紹介している野菜を使った自由研究のテーマ集です。
公式サイト:https://vegetablescience.org/project
ヤサイde自由研究では、研究の難易度がレベル1から3までで示されているほか、所要日数や「実験」「観察」「調査」「制作」といった分野ごとにテーマを探せるようになっています。そのため、興味や取り組みやすさに合わせて、最適な研究テーマを見つけることができます。
現在公開されているテーマは、全部で16種類。各テーマのページには、具体的な手順だけでなく、結果をどう解釈し、まとめるかのヒントも豊富に掲載されています。
また、野菜科学研究会のサイトでは、レポート作成に役立つテンプレートも無料で公開されていますので、ぜひ活用してみてくださいね!
レポートテンプレート:https://vegetablescience.org/pdf/report.pdf
この夏におすすめ!野菜科学研究会が提案する自由研究
現在公開されているヤサイde自由研究から、この夏におすすめのテーマを紹介します。
なぜ違う?野菜のビタミンCを比較してみよう

野菜によってビタミンCの含有量が違うことを知っていますか?
この研究では、家庭にある「うがい薬」を用いて、身近な野菜に含まれるビタミンCの量を比較することができます。
【実験のポイント】
レモン汁、ピーマン、パプリカ、トマトなど、様々な野菜の搾り汁を用意します。 搾り汁に、うがい薬を数滴ずつ加えていきましょう。
うがい薬の青紫色が透明に変われば、ビタミンCが含まれている証拠です。うがい薬が少ない量で色が変わるほど、その中にたくさんのビタミンCが含まれていると考えられます。
「なぜ色が消えるのか」「どんな野菜にビタミンCが多いのか」を考察し、まとめてみましょう。
捨てちゃうなんてもったいない!再生野菜(リボベジ)を育てよう

普段、料理で使い終わった野菜の切れ端を捨ててはいませんか?
実は、大根やにんじんのヘタ、豆苗の根元などは、水につけておくことで再び新しい葉や茎が伸びてくる性質があります。これを「再生野菜(リボベジ)」といいます。
【観察のポイント】
ペットボトルや浅い皿に少量の水を入れ、野菜の切れ端を日当たりの良い場所に置きましょう。毎日水を取り替えながら、野菜が成長していく様子を「観察日記」として記録します。
どの野菜が、どれくらいの速さで成長するのかを観察することで、植物の生命力の強さを実感できるはずです。
なぜ茶色くなるの?野菜の変色を防ぐ方法を探ろう

切ったりんごが、時間をおくと茶色く変色してしまうのはなぜでしょうか。
これは、りんごに含まれる「ポリフェノール」という成分が、空気中の「酸素」に触れて化学反応を起こすためです。
この研究では、身近なものを使って野菜の変色を防ぐ方法を実験で確かめます。
【実験のポイント】
スライスしたりんごやジャガイモを数枚用意します。それぞれに「塩水」「レモン水」「酢水」を塗布したり、ラップで密閉したりして、時間の経過と共に色の変化を観察します。
最も変色防止に効果があったのはどの方法でしょうか。また、その理由も考えてみましょう。
この考察は、野菜を上手に保存する実用的な知識にもつながります。
夏休みに野菜の不思議に触れることは、自由研究が充実するだけでなく、食への関心を深め、科学的な探究心を育む良い機会になります。
ぜひこの夏、野菜科学研究会の公式サイトも参考に、野菜の奥深さに触れるサイエンス体験を楽しんでみてください!