野菜に含まれるビタミンCの量は?うがい薬を使って調べてみよう
ビタミンCが多く含まれている野菜と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?
薬局で手に入るうがい薬を使えば、家庭でもビタミンC量の測定が可能です。実際にこの目で確かめて、野菜の種類別に比べてみましょう。
難易度:レベル3 かかる日数:1日
用意するもの
・野菜(パプリカ、きゅうり、トマト、大根、小松菜など)
・おろし器
・フードプロセッサー
・濾し布
・水
・うがい薬(ポビドンヨードの入ったもの)
・スポイト
・透明なプラスチックカップ
手順
①小松菜は半量を茹でておく
②野菜を擦りおろす。
擦り下ろすのが難しい野菜は、フードプロセッサーで粉砕する
③濾し布で濾して、10ml程度の絞り汁をつくる
④50mLの水に、うがい薬を10滴たらす
⑤④に、絞り汁を1滴ずつ垂らして、都度かき混ぜて色を確認する
⑥色が消えるまでの滴数をカウントして記録する
実験結果を考察しよう
うがい薬でビタミンCが測定できる原理を解説します。
うがい薬には、「ヨウ素」が含まれています。
ヨウ素が水に溶けているときは茶色い水溶液になりますが、そこにビタミンCを入れると、酸化還元反応が起こります。溶液中のヨウ素は還元されてヨウ素イオンになり、溶液は無色に変化します。
ヨウ素液が無色になるまでに滴定した、絞り汁の滴数を数えることで、絞り汁のビタミンCの濃さの違いが分かります。
透明になるまでに垂らした液が少ないほど、ビタミンCを多く含んでいるということがわかりました。
食品標準成分表などを見れば食品ごとの栄養素の数値が記載されています。
自分で滴定した量と、食品成分表に載っているビタミンC量を比較してみても面白いですね。
最後に研究レポートに結果をまとめてみましょう!
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