魔法の水で野菜の変色がストップ!? 実験してみよう
切った野菜をしばらく置いておいたら断面の色が悪くなった!
そんな様子を見たり、経験をしたりしたことはありませんか?
せっかくきれいで美味しそうな色だったのに、とがっかりしてしまいますよね。
野菜をいろんな液体にひたしてみて、変色を止められるか、実験をしてみましょう。
難易度:レベル2 かかる日数:1日
用意するもの
・変色しやすい野菜(れんこん、なす、レタスなど)
・水
・レモン
・塩
・緑茶
・ラップ
・タイマー
手順
①塩水(水400mlに塩を1g)、レモン水(水400mlにレモン1/2個絞る)、お茶を用意する
②野菜を5つに均等に切り分ける
③5つに切り分けた野菜のうち、3つはそれぞれの溶液に分浸す
④1つはラップにくるみ、1つは冷蔵庫に入れる
⑤ラベルを書いて、並べる
⑥時間経過とともに、冷蔵庫に入れた野菜は出して並べて、写真を撮って記録する
実験結果を考察しよう
2時間くらい経つと、徐々に野菜によっては変化が出てきます。
7時間経つと、れんこんははっきりと違いが出てきましたね。
野菜や果物の表面の色が時間の経過とともに褐色になることを「褐変」といいます。
野菜の褐変を防ぐ原理を解説します。
野菜を切った表面の褐変は、野菜に含まれるポリフェノール類が空気に触れて、酸化することによって起こります。
ラップをすると、野菜が空気に触れにくくなるので酸化を抑制できます。
塩水中のナトリウムイオン、レモン水中のビタミンCはポリフェノール類を酸化する酵素と結びつくことで酸化を阻害するんです。
温度が下がると、酸化の速度が遅くなるので、冷蔵庫で保存すると変色しにくくなります。
緑茶に含まれるカテキンという物質も、空気に触れると酸化して変色してしまうんです。そのため、市販されているペットボトルの緑茶の多くには、酸化防止のためにビタミンCが入っています。
野菜を切ったらなるべくすぐに食べたり調理するのが好ましいですが、やむを得ない時には、ぜひ魔法の水につけてみてください。
最後に研究レポートに結果をまとめてみましょう!
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