豊洲市場の活気を体験!野菜のセリを見に行こう

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毎日、スーパーや私たちの食卓に並ぶ新鮮な野菜たち。
その多くは、市場での「セリ」を経て届けられていることを知っていますか?東京都の中央卸売市場のひとつである豊洲市場では、日々、活気に満ちた野菜のセリが行われています。

野菜科学研究会のこちらの記事では、野菜のセリの魅力をご紹介します!

豊洲市場と野菜のセリとは?

豊洲市場は、2018年に築地市場から移転した、日本最大級の卸売市場です。

水産物をはじめ、野菜や果物などの青果たちが全国各地だけでなく、海外から集まります。

「セリ」は、卸売業者と仲卸業者や売買に参加する業者が、価格や数量を競い合いながら、公正な価格で取引をする伝統的な方法です。野菜のセリは、豊洲市場内の青果棟で行われます。

朝早くに全国の産地から届いた新鮮な野菜がずらりと並び、プロの目利きたちがその品質や鮮度を見極めにやってくるのです。

セリはどのように行われるの?

野菜のセリは、大きく分けて以下のような流れで進みます。

入荷・検品

深夜から早朝にかけて、トラックで大量の野菜が市場に運び込まれます。
市場の担当者が種類や産地ごとに野菜を仕分けし、品質や数量を厳しくチェックします。

下見

セリが始まる前に、仲卸業者や売買参加者たちは場内に並べられた野菜を一つひとつ確認していきます。
品質や鮮度、産地、量などを丁寧に見ることで良い品を適正な価格で仕入れるための重要な準備になるのです。

真剣なまなざしで野菜を吟味する姿は、まさにプロフェッショナルです。

セリ開始

セリ人の威勢のいい掛け声とともに、セリが始まります。
セリ人は、独特の「符丁(ふちょう)」と呼ばれる手振りや専門用語を使って、次々と野菜を売っていきます。

買い手は「手やり」と呼ばれる指のサインで価格を示し、最も高い値をつけた人がその野菜を落札します。
次々とテンポよく競り落とされていく様子は、まさに圧巻です!

分荷・配送

落札された野菜はすぐに仲卸業者の店舗に運ばれ、そこから八百屋やスーパー、レストランなどへと出荷されます。
このようにして、新鮮な野菜が私たちの食卓に届いているのです。

セリの見学はできるの?

豊洲市場には、一般の方でもセリの様子を見学できる専用コースがあります。

青果棟の見学デッキからは、ガラス越しに活気あふれるセリの現場を見ることができます。
豊洲市場の最寄り駅は、ゆりかもめの「市場前駅」です。

豊洲市場の野菜のセリは、私たちの「食」を支えるダイナミックな現場です。
実際に行ってみることで、普段、何気なく食べている野菜への親しみや、食への興味がより深まるかもしれませんね。

ぜひ一度、豊洲市場に足を運び、迫力あるセリの空気を体感してみてください!

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