涼と潤いをもたらす野菜「きゅうり」
季節問わずスーパーで見かける野菜、きゅうり。
1年中お店に並んでいますが、実はきゅうりは、6~8月が旬の夏野菜です。
きゅうりは、みずみずしく、さわやかな風味で身体を内側から冷やしてくれます。そのため、夏になると屋台や居酒屋では「冷やしきゅうり」が人気です。
きゅうりの水分量は、飲料よりも多い!
みずみずしくさっぱりしたきゅうりは、涼をもたらす野菜の代表として、昔から夏場の水分補給食材として食べられてきました。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)によると、きゅうりの水分量は、実に95.4%!
牛乳の水分量は約88.5%、コーラは約88%、果汁100%の野菜ジュースやフルーツジュースでも約87%~約94%であり、多くの飲料よりもきゅうりの水分量は多いくらいなのです。
他にも、きゅうりはカリウムを多く含みます。カリウムには、利尿作用があるのでむくみの改善が期待できます。
新鮮なうちに、生で食べるのがおすすめ
きゅうりのおすすめの食べ方は、新鮮なうちに生で食べることです。水分量が多いため、日本ではあまり加熱する料理には使用されません。また、きゅうりに含まれる酵素は熱に弱いため、加熱調理は向いていないのです。
生食サラダや漬物などに使われることがほとんどですが、中華料理では煮物や炒め物にされたり、ヨーロッパではスープなどにも使われることも。
また、食べる直前にきゅうりをすりおろすときゅうりの中の細胞が傷つき、ダイエットに効果的な酵素を効率よく働かせることができるのです。ただし、酵素は熱だけでなく空気にも弱いため、すりおろすのは食べる直前にしましょう。
きゅうりは、結実するとあっという間に大きくなります。
筆者も、子どものころ家庭菜園できゅうりを育てていました。
朝は小さくてまだ食べるには早いと思っていたきゅうりが、夕方、学校から帰って収穫しようとしたら巨大化! 食べるには遅すぎた記憶があります。 家庭菜園する時は、収穫のタイミングに気をつけましょう。
なお、きゅうりの表面についているイボイボは、鮮度を判断するのに役立ちます。イボイボが尖っていてチクチクするくらいが新鮮な証拠です。鮮度が落ちているものはイボが低くなったり取れたりしているのです。
最近は、品種改良でイボが無いつるつるのきゅうりも出回っているのでご注意ください。
スーパーできゅうりを選ぶ時は、イボイボが尖っていて、ずしりと重みがあり、色つやのよいものを選びましょう!