プロが教える! 新鮮で美味しい冬野菜の見分け方
スーパーに並ぶ、たくさんの野菜。みなさんはいつも、どのように選んでいますか?
「こっちの方が美味しそう」「これの方が見た目が綺麗だから」と、なんとなく選んでいるかもしれません。
その選び方、もしかしたら少しもったいないかもしれません…!
野菜には、それぞれ美味しい見分け方があります。せっかくなら、旬の野菜を新鮮で美味しく食べたいですよね。
そこで、今回のヤサイラボでは、「冬に旬を迎えている野菜の美味しい見分け方」のポイントをご紹介します!
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紫色のブロッコリーは、美味しいサイン!
ブロッコリーはビタミンCやカロテンが豊富に含まれており、栄養価が高い野菜です。
緑色のものよりも紫がかっているもの
冬の時期のブロッコリーは、紫がかっているものがあります。これは傷んでいるのではなく、寒さから身を守るために紫色を帯びているのです。紫がかったブロッコリーは、アントシアニンが摂れますし、甘くて美味しいのです。
茎の切口の鮮度がいい
ブロッコリーは茎の部分も食べることができ、高い栄養価がある部分です。茎の切り口の鮮度が高く、ツヤがあるものがおすすめです。
蕾の中央が膨らんでいて、硬く引き締まっている
ブロッコリーを横から上から見ても、ドーム状に綺麗に盛り上がっているものが美味しいです。
白菜は、ずっしりとした重みと葉の密度がポイント
冬には、主に鍋料理などで使われる白菜には、ビタミンCが豊富に含まれています。
ずっしりとした重みがある
手にとったとき、ずっしりと重みが感じられるものがいいです。カットされているものだと、葉の間に隙間がなく、しっかりと詰まっているものを選びましょう。鮮度が落ちているものは、新鮮なものに比べて軽く感じます。
葉先までピンと張っている
葉先が張っていて、白菜の頭の部分に弾力性があるものは、中もしっかりと詰まっています。葉先が柔らかくなってしまっていると、葉の枚数が少ないものが多いです。
巻きがかたくしっかりしている
外側の葉が全体を包むようにしっかりと巻いているものがベストです。鮮度が落ちてくると葉の色は薄れていきます。葉の色も綺麗な緑色で、みずみずしいものを選びましょう。
新鮮なほうれんそうは、ツヤとハリが違う!
ほうれんそうには、赤血球をつくる成分の鉄分が多く含まれています。
濃い緑色のもの
葉の緑色が濃く、色鮮やかなものを選びましょう。葉の表だけでなく、裏も濃いものがいいです。鮮度が落ちると色があせ、黒ずんでいくので注意です。
みずみずしくハリがあるもの
ほうれんそうの葉のみずみずしさは新鮮な証。ハリやツヤがある鮮度が高いものは、美味しく食べることができます。鮮度の高いほうれんそうは、持った時に葉先までピンしています。
葉と茎の間が短く葉が大きいもの
ほうれんそうは、葉が下の方から密集して生えてきているものがいいです。美味しいほうれんそうは、大きな葉の茎の間から、小さな葉と茎が密集してのびてきます。
ねぎは、白と緑のコントラストで美味しさを見分ける
ねぎには、風邪予防に効くビタミンCが多く含まれています。
全体的にみずみずしいもの
ねぎの表面に、ハリやツヤがあるみずみずしいものは新鮮です。鮮度が落ちてくると、乾燥して葉先もしおれ、カサカサしてきます。緑色が鮮やかで、ハリがあるものを選びましょう。
白い部分と緑の部分の境界線がはっきりしているもの
丁寧に育てられたねぎは、白い部分と緑の部分の色がはっきりしています。白と緑がはっきりとしているねぎには、旨みがあり美味しいです。
白い部分の巻きがしまっていて艶があるもの
全体がしっかりと巻かれていて、重量感のあるねぎは甘みがあります。よく引き締まったねぎは、触ってみると少し固いです。巻きがしっかりしていないと、白い部分はふかふかしています。
消化を助けるだいこんは、みずみずしいものを
だいこんは、でんぷんの消化酵素であるアミラーゼが豊富に含まれています。昔から消化を助ける野菜として使われてきました。
葉が新鮮で、放射線状に広がっている
葉がついているだいこんを選ぶ時は、新鮮でみずみずしいものを選びましょう。茎の部分まで黄色くなっているものは、かなり古いため、緑色のものがいいです。
カット大根の場合は、切り口の断面に亀裂や空間が入ってない
カットされて売られているだいこんは、切り口を確認しましょう。切り口がみずみずしく、きめが細かいものは新鮮です。鮮度が落ちてくると水分が抜け、断面が乾燥して亀裂や空間が入ってくるので注意です。
根にハリとツヤがあって、真っ白な色をしている
根の部分が、真っ白でハリ、ツヤのあるものは新鮮です。鮮度が落ちてくると、根の部分はしなびてきて、見た目ですぐに分かります。
上記を参考にしたうえで、用途別に部位を選んでみてもいいでしょう。
だいこんの根は、先端、真ん中、葉元と部位によって味わいが異なります。
例えば、だいこんおろしには辛みをいかした葉元を、煮物には先端の甘みが強い部分など。
先端が甘く、葉元にいくにつれて辛くなるので、それぞれの部位にあった調理法も知っておくとより美味しく食べることができます。
水菜はピンと張った茎に、繊細なギザギザの葉が美味しい!
水菜はカロテンやビタミンCが豊富に含まれており、風邪予防や美肌効果が期待できます。
根元から葉先までピンとまっすぐ伸びている
水菜の茎は細いですが、新鮮なものであれば手に取っても曲がらずピンとまっすぐ立ちます。しっかりとハリのあるものを選びましょう。
緑色の葉と白い茎の境目がはっきりしている
葉の緑色と、茎の白色がはっきりとしたもの美味しいです。葉のところどころが枯れていたり、黄色くなっているものは鮮度が落ちてしまっています。
葉が鮮やかな緑色で、大きすぎず、葉脈がくっきりと出ている
水菜の葉のギザギザや、葉脈がくっきりとしたものは新鮮です。葉を見るときには、特に葉脈、葉先まで注目してみてください。
おまけ 大きくて赤いいちごは完熟の証
最後に、野菜ではありませんが冬から春が旬の果物、いちごの美味しい見分け方を紹介します。
いちごは果物の中でもビタミンCが多く含まれています。
ヘタの近くまでしっかりと赤い
ヘタの近くまで赤くなっているいちごは完熟している証拠です。特に濃い赤色で光沢、ツヤのあるものはおすすめです。白い部分がまだ残っているのは、未熟な状態です。
つぶつぶが黄色よりも赤色のもの
よく種と間違えられるつぶつぶは、実は果実。いちごが完熟しているとつぶつぶも黄色から赤色になります。近くでよく見てみると色の違いに気づくはずです!
実が大きく、先端が尖らず平ら
いちごは先端の方が甘くなっています。そのため、先端が平になっている方が甘く美味しいものです。また、いちごは実が大きいものの方が甘いといわれています。
基本的にはどの野菜もハリとつやがあるものが、新鮮で美味しいです。
さらに、白菜などの水分を多く含む野菜は、ずっしりと重いものを選ぶといいでしょう。
せっかくの旬の野菜たちですから、手に取ったり、近くで観察したりして、新鮮で美味しいもの楽しみましょう!
ぜひ、スーパーでの野菜選びの参考にしてみてくださいね。