ベジタリアンやヴィーガン、いろんな名称があるけれど、「菜食主義」にはどんな違いがあるの?
最近、「プラントベースフード」という言葉が話題になっています。
「プラントベースフード」とは、植物性の食材からなる食品全般のことを指します。大豆で作ったお肉の代替品や、卵を一切使用していないオムレツ風商品などをスーパーでも見かけるようになりました。
プラントベースフードが世界的な盛り上がりを見せている背景には、さまざまな理由があります。
家畜の飼育によるメタンガス排出などの環境汚染問題、戦争や天候不順による穀物不足で大量の飼料が必要な畜産物を敬遠しようという動き、健康のため、動物愛護の点から、ファッションとして…、などなど。
一方で、以前から、主に宗教的な理由による菜食主義の方は一定数存在していました。日本でも、精進料理がありますね。
一般的に菜食主義というと、「肉や魚は食べないで、基本は植物性の食品のみを食べる人」というイメージがあります。
一口に菜食主義といっても、ベジタリアンやヴィーガンなど、いろいろな呼び名を耳にしますね。どのような違いがあるのか、整理してみましょう!
1:フルータリアン(fruitarian)
最も厳格な菜食主義者。植物の命を摂らないように、実(果物やナッツ類)だけを食べる。
2:ヴィーガン(Vegan)
完全な菜食主義者。肉・魚・卵・乳製品など動物由来のものは一切食べません。
3:ラクト・ベジタリアン ( lacto vegetarian)
植物性食品と乳・乳製品を食べます。
4:オボ・ベジタリアン (ovo vegetarian)
植物性食品と卵・卵製品を食べます。
5:ラクト・オボベジタリアン(lacto-ovo vegetarian)
植物性食品と乳・卵類を食べます。
6:ペスカタリアン (pescetarian)
植物性食品と魚介類、乳・卵類を食べます。
7:セミ・ベジタリアン(Semi-Vegetarian)又はフレキシタリアン(Flexitarian)
植物性食品をベースとした食生活ですが、たまには肉類、魚介類、乳・卵類も食べます。
上記分類を、図にまとめみました!
もっと細かい分類もありますが、代表的なものは以上のようになっています。
6のペスカタリアン や7のセミ・ベジタリアン、フレキシタリアンは、ベジタリアンには含まないという主張もあります。
それでも菜食主義に興味がある人は、健康のためにも、いきなり完全な菜食にするよりもまずは7からチャレンジしてみるのが良いかもしれませんね。