ピーマン 子ども

これでピーマンの苦味克服! 緑色の宝石が秘める、苦さの秘密と克服方法

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夏野菜の代表格、ピーマン。
美しいエメラルドグリーンと王冠のような形は、とても目を惹きます。

緑色の肉厚な果実は、サラダや炒め物などさまざまな料理に彩りを添えてくれます。しかし、ピーマン特有の苦味が苦手、という人も多いのではないでしょうか?

特に、ピーマンが嫌いという子どもは多く、原因は苦味や渋みにあるようです。

ピーマンの苦味の原因は、香り成分にあると言われています。
ピーマン特有の香り成分「ピラジン」が渋味物質である「クエルシトリン」と合わさることで、苦みと認識されると考えられているのです。

品種や栽培方法によって苦味は異なり、完熟前のピーマンの方が苦味が強いそうです。

こちらの記事では、ピーマンの苦味を克服する5つの方法(※1)をご紹介します。
子どものピーマン嫌いを克服したい! という方は必見です。

5つの裏ワザで、ピーマンの苦味を克服しよう!

①品種を選ぶ

まず、苦味の少ない品種を選ぶのがおすすめです。
最近では、苦味が少ない「こどもピーマン」や「甘長ピーマン」などの品種が開発されています。
スーパーでも並んでいるので、手に入りやすくなっています。

②繊維に沿って切る

ピーマンの繊維に沿って縦に切ると、苦味成分を細胞内に閉じ込めることができます。
苦味成分を閉じ込めることで、苦味を軽減することができます。
サラダやおひたしなど、生で食べる際には、繊維に沿って切るのがおすすめです!

③水にさらす

ピーマンを水にさらすと、水溶性の苦味成分が溶け出すため、苦味を軽減することができます。
調理前に水にさらしておくだけで、少し苦味が和らぎます。
しかし、長時間水にさらしてしまうと、栄養素まで流れてしまうので注意です。

④加熱する

ピーマンを加熱すると苦味成分が分解され、苦味が和らぎます。
バーベキューや焼肉で、お肉と一緒に焼いて食べるのもおすすめです!
また、少し油を使用して炒め物に使うとあまり苦味を感じません。

⑤調味料等でマスキングする

最近の研究では、卵黄由来のたんぱく質がピーマンの苦みを抑制することが明らかになっています。調味料には、卵黄を含むものが多くあるため調理の際に使うことで苦味を感じにくくなります。

このようにピーマンの苦味は、調理方法によってコントロールすることができます。
ピーマンの苦味が苦手な方は、ぜひこれらの方法を試してみてください!

ピーマンの仲間は、苦味ではなく辛さを持っている

ピーマンの仲間には、ししとうや唐辛子があります。
これらは全て、ナス科トウガラシ属の野菜です。

先に存在していた唐辛子が、欧米で品種改良されたものがピーマン、日本で品種改良されたものがししとうとして流通しています。

ししとうと唐辛子はピーマンと違って辛みが強いのですが、辛みの成分は「カプサイシン」です。
カプサイシンは摂取すると、少量であれば口や食道、胃が適度に刺激されて唾液が出て、食欲が増進します。

また、代謝を促進し、発汗作用などもあります。ただし、一度に大量のカプサイシンを摂取すると、粘膜が傷つきやすくなって胃腸などが荒れたり、咳が出たり、息切れがしたりするので注意が必要です。

カプサイシンは、食品以外の製品にも使われています。例えば、催涙スプレーやネズミ除け、入浴剤など。(※2)

今年の夏も暑くなりそうです。
夏バテで食欲が落ちた時には、食欲を増進させる野菜を上手に活用して乗り切りましょう!

今日のメニューに困ったときは、ベジラボレシピ!

野菜科学研究会が制作している「ベジラボレシピ」には、ピーマンを使用したレシピを掲載しています。
ぜひ、参考にしてみてくださいね!
ピーマンを使用したベジラボレシピはこちら

※1 キユーピー株式会社 ニュースリリース
「卵黄由来のたんぱく質がピーマンの苦みを抑制する」
https://www.kewpie.com/newsrelease/2024/3331

※2 農林水産省 カプサイシンに関する情報
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/capsaicin/

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