輸入野菜の需要と国産野菜の価格見通しについて
近年、輸入野菜の需要が増えていることをご存知ですか?
スーパーの生鮮野菜コーナーでも、生産地が日本以外の国になっている野菜を見かけるようになってきました。
実際に、国内市場において、輸入野菜の流通量が増加しています。
天候不良によってネギやにんじんの生育が悪化し、価格が上昇したため、業務用を中心に割安な輸入品が注目を集めています。
ネギは、9割は中国から輸入されています。
にんじんやたまねぎと同じく、ネギも「消費量が多く、国民生活に重要な野菜」として「指定野菜」とされており、牛丼や焼き鳥、みそ汁など、多くの家庭料理で輪切りやみじん切りにされて利用されています。
にんじんは、鮮やかな色合いが特徴で、生でも食べられ、煮込み料理や炒め物と活躍してくれる大変便利な野菜です。中国、オーストラリア、アメリカの順に多く輸入されています。
海外に生産地があることで、不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、輸入食品の安全性に関しては、農林水産省、厚生労働省、財務省の3つの省庁が関与し、安全性の確保に取り組んでいます。
つまり、日本向けの食品は輸入品であっても日本の基準で管理されているのです。
また、国産野菜については天候不順による野菜の価格変動の大きさの中で、農林水産省が東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信しています。
2月後半には、ほうれんそうがお得に購入できる見込みとのことです!
こうした情報も参考に、ご家庭で使用する野菜をぜひ選んでみてください。
*参考*
1)独立行政法人 農畜産業振興機構
野菜の輸入動向(令和5年10月) 需給動向 野菜情報 2024年1月号
2)農林水産省