野菜を長く新鮮に保つコツで、美味しさをキープしよう!
畑で収穫され、スーパーの売り場などを経由し、お家にやってきた野菜たち。
キッチンの中でも、蓄えられた養分を分解し、呼吸して、野菜は生きています。
しかし、新たな養分は補給されないので、絶食状態で懸命に生きようとしているのです。
こちらの記事では、野菜を長く新鮮に保つ方法についてお伝えします!
野菜のまとめ買いは1週間分まで
野菜がどれくらいの長さ生き続けられるかは、種類によっても異なります。
ほうれん草、さやいんげん、きのこ類は冷蔵庫の野菜室できちんと管理して、5日~10日ほど。
きゅうりやなすは、冷蔵庫の中でも1週間以上置くと低温障害を起こして品質が損なわれます。
スーパーで野菜をまとめ買いすることがあると思いますが、買いすぎには注意が必要ですね。
冷蔵庫での保存は野菜室を!
野菜の保存に適した場所と言えば、冷蔵庫の野菜室です。
冷蔵庫の中は乾燥しやすくなっていますが、ほとんどの野菜室は野菜の鮮度を保つために設計されており、保存に適した湿度90%に保たれています。
野菜には、貯蔵適温がある
野菜には、ぞれぞれ「貯蔵適温」があります。
野菜の鮮度を保つためには、低温で休眠状態にするのですが、野菜の種類によってその温度が異なります。
貯蔵適温は、0℃前後のものが多いですが、10℃~14℃くらいの高めを好むものもあります。
立てて保存する野菜と寝かせる野菜
葉物野菜(ほうれん草、キャベツ、白菜など)、花野菜(カリフラワー、ブロッコリーなど)、茎野菜(アスパラガスなど)、茎葉野菜(ネギなど)は、寝かせると立ち上がろうとエネルギーを消耗して養分を使ってしまうので、野菜室に立たせて保存しましょう。
ぶら下がって実になる野菜(トマト、きゅうり、なすなど)は、立てても寝かせても大丈夫です。
こちらの記事では、野菜の保存方法のポイントについてお届けしました。
新鮮な状態で楽しむために、そしてせっかくの野菜を無駄にしないためにも、保存方法についてしっかりと理解しましょう。
まとめ買いに注意し、冷蔵庫の野菜室でできる保存のワザを、ぜひ実践してみてください。
【参考文献】
日本ベジタブル&フルーツマイスター協会著『野菜のソムリエ「ベジフルキッチン」―栄養と保存と調理の知恵』 幻冬舎 2005.