野菜の下ごしらえを、工夫一つでよりおいしく、時短に!
家事の中で最も大きな割合を占めるものは、「料理」といわれています。
料理は、「レシピを考える」「調理する」と工程が多く、かつ毎日必要なことです。
料理を、工夫一つで時短できたら…! とてもありがたいですよね。
実は、料理の基本となる下ごしらえをひと工夫することで、料理がさらにおいしくなったり、調理の時短につながったりします!
野菜科学研究会では、2つの工夫についてご紹介します。
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①野菜を洗うときのコツ
野菜を洗うときは、ついている土をしっかり落とすことも大切ですが、素材の良さを損ねないように工夫してみましょう。
◆根野菜
じゃがいも、にんじん、大根などの根野菜は、タワシでこすり洗いして泥を落とします。
しかし、ごぼうの場合は、皮付近に香りや旨みとなる成分があるため、これらも落としてしまわないよう注意が必要です。タワシを使うよりも、オーブンシートを丸めたものでこすったり、包丁の背でこそげ落としたりするようにしましょう。
◆葉物野菜
ほうれんそうや小松菜などの青菜は、根本の土が落ちにくいため、水で洗い流すだけでなく、3分間ほど水につけ置きをしましょう。しかし、つける時間には注意が必要です。長すぎると、栄養分が流れ出てしまうことがあるため注意してください。
つけ置きをする際に根本に切り目を入れておくと、時短につながります。また、葉がパリッとして食感が良くなりますし、茹でるときも火が通りやすくなります!
◆きのこ類
きのこ類は、水洗い不要です。
一般的なお店で買えるきのこの多くは、屋内の衛生的な環境で無農薬栽培されたきれいなものなので、洗う必要はありません。 きのこを水洗いすると風味が落ちて食感が悪くなるといわれています。
汚れがついていると感じた場合は、湿ったキッチンペーパーなどで汚れをふき取る程度で十分です。
ただし、なめこ、しめじ、生キクラゲなどは水洗いしても劣化しにくいため、ぬめりや汚れなどが気になる場合は、洗っても構いません。
②野菜をゆでるときのコツ
野菜の茹で方を工夫すると、あく抜き、退色防止、食感を残すことができます。
◆あく抜き・退色防止
ほうれん草・青梗菜・春菊などの青物野菜は、よく洗ったのち、塩を入れた沸騰湯で軸を30秒ほどゆでてから、葉先を浸けてゆでてください。ゆで上がったら水を張ったボウルに入れ、軽くしぼって水気を取ると、加熱による葉物野菜の退色防止になります。
大根・ごぼう・れんこん・こんにゃく・人参などの根菜類は、煮崩れ防止のために水からゆでることがポイントです。ゆで上がったらザルにあげて冷ましましょう。
◆食感を残す
白菜・きゃべつ・アスパラガスなどは、野菜をよく洗い、根元の硬い部分と柔らかい葉先に切り分けましょう。
塩をひとつまみ加えたたっぷりの沸騰湯で、固い根元部分を先にゆで、葉先を加えてゆでます。ゆで上がったら、そのままザルにあげます。
えのき・しいたけ・もやしは、たっぷりの沸騰湯でさっとゆで、ザルにあげましょう。水にさらすともやしなどのシャキシャキ感が失われるため、水にはさらさないことがポイントです!
野菜の下ごしらえの工夫を知ることで、料理の手間を時短するだけでなく、より美味しく食べられたら嬉しいですよね。