【野菜図鑑】 だいこん編
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基本情報
・分類:アブラナ科ダイコン属
・別名:すずしろ(春の七草)
・旬:だいこんの旬は種類によって異なりますが、国内で流通しているだいこんの約90%を占める青首だいこんの旬は、冬(12~2月頃)です。
・栄養:だいこんの水分量は約95%であり、実は牛乳よりも水分量が多いのです。水分以外の固形分の大部分は、食物繊維です。だいこんには、デンプン分解酵素のジアスターゼが含まれているため、食べ物の消化を促進し、胸やけや胃もたれを防ぐなどの効果があります。また、だいこんの辛味のもととなるイソチオシアネートは、だいこんの細胞が破壊されることで生成され、殺菌作用などの効果があります。
ルーツ
地中海地方や中東が原産で、古代エジプトから食用としていた記録があります。
日本では、『日本書紀』に「於朋花(おほね)」の名前で登場します。この名前が「大根(おおね)」に転じ、さらに室町時代からは、音読みの「だいこん」と呼ばれるようになったようですが、栽培が盛んになったのは江戸時代に入ってからです。
だいこんは地方ごとに多くの種類が存在し、国内だけで200種以上が確認されています。
特徴
だいこんには沢山の種類があり、大きさや形も様々です。
日本では白いものが一般的で、ほかには紅いラディッシュが知られている程度ですが、海外では真っ黒いものや表面だけでなく芯まで赤いものもあります。
廃棄されることも多いのですが、葉も食べることができます。だいこんは、生産量も消費量も日本が世界一となっています(ほぼ日本でしか食べられていません)。
世界の生産地(2020年)
①日本(125万t)