多様性を象徴する野菜!?「なす」
「なす」の姿形を思い浮かべてください。
頭に浮かんだのは、細長い円筒形で、先端が円錐上になっている紫色のなすでしたか?
実は、なすは非常に多くの種類があり、形も様々、色も紫色だけではありません。
この記事では、馴染みある野菜でありながら、実は多様ななすに迫ります!
形も色もバラエティ豊か!実はなすにはたくさんの種類があります
なすの形は、米なすのようにずんぐりと大ぶりなものや、加茂なすのようにまん丸の形のものもあります。また、色は、紫以外にも緑色のものや真っ白ななすも生産されており、特定の入手ルートを持つ販売店や通販などで入手できます。
英語でなすのことは「eggplant」と言います。なぜ「egg」が入っているのか、不思議に思った人もいるかもしれません。
これは、なすが原産地のインドから世界中に広がっていく中で、様々な色と形を持った品種が各地で生まれ、欧米では白い卵型の品種が存在しているためです。
なるほど、まさに植物に実る卵ですね。
最近判明した、なすに含まれる栄養成分!
このように、なすは多様性の時代を象徴するような野菜なのです。
なすは水分量が93%以上と多く、栄養成分もそれほど多く含まれていない淡色野菜です。
しかし、最近の研究で、なす由来のコリンエステル(アセチルコリン)に血圧が高めの方の血圧を改善する働きがあることが確認されました。
このアセチルコリンを特に多く含む「高知なす」は、機能性表示食品として消費者庁に届出されています。(※)
他にも、なすの皮の紫色はアントシアニンと呼ばれる色素の一種で、強い抗酸化作用があることが確認されています。
暑い夏を乗り切るために、なすを積極的にメニューに取り入れたいですね。
※JA高知県ホームページ