じゃがいもの品種を使い分けて、美味しく食べよう!

じゃがいもの品種を使い分けて、美味しく食べよう!

この記事をシェアする

じゃがいもには、様々な種類があります。とても身近な野菜なので、馴染みがあったり、聞いたことがある種類もあるかもしれません。

同じじゃがいもでも、レシピによって品種を選んだり、特徴によって調理法を変えることで、これまでよりもっとおいしく食べることができそうです。

こちらの記事では、じゃがいもの品種ごとの特徴や、おすすめの調理法についてお伝えします!


男爵いも

栽培を試作させた川田龍吉男爵が名前の由来です。
生食用の品種として、最も生産量が多いです。

形は球形で、皮は黄褐色、果肉は白。
肉質はやや粉質で、でんぷん含有量も高いため、ホクホク感が強いです。

粉ふきいもやマッシュポテトなどに使われます。

メークイン

「村祭り(メーデー)の女王が」名前の由来。
果肉は黄白色で、やや粘質。

煮崩れが少ないため、煮物が多い関西方面で人気があります。

トヨシロ

皮は淡い黄褐色で、果肉は白。
収量は多く、でんぷん価も16%前後と多い品種です。
(「でんぷん価」は「ライマン価」とも呼ばれ、いも1個にどのくらいのでんぷんが含まれるかを%で表したものです。)

子どもたちも大好きな、ポテトチップス用の主力品種。
ホクホク感を生かしてコロッケにしたり、果肉の白さを生かしたサラダにもおすすめです。

キタアカリ

いもの目が赤く、黄色の果肉が特徴です。果肉は濃い黄色です。

でんぷん含有量は男爵イモよりも高く、ホクホクとして甘味があり、煮崩れしやすいので加熱時間は短めがおすすめです。

ポテトサラダ、味噌汁、ポタージュ、炒め物に向いています。

インカのめざめ

カロテノイドを含み、果肉はきれいな黄色です。

肉質はやや粘質できめが細かく、舌触りがとてもよいです。
皮を剥いたあとの変色もほとんどなく、加熱調理した後もきれいな黄色が特徴的です。

男爵いもに比べてでんぷん価が高く、調理加工性に優れて独等な風味があります。

煮崩れしにくいため、シチューやカレー、肉じゃがなどの煮物に向いている他、揚げ物も変色しにくくきれいに仕上がります。

しっとりとした触感で「ナッツフレーバー」と呼ばれる独特の風味を有しています。

ホッカイコガネ

イモの形は長楕円体で、皮は黄褐、肉色は淡黄です。
肉質はやや粘質性があります。

揚げた時に茶色く褐変させる還元糖の含量が少ないとされ、フレンチフライ用に最適なじゃがいもです。

こがね丸

淡黄色の肉色で、大粒のフライドポテト用の品種です。
同じくフライドポテトに向く「ホッカイコガネ」と比べて、いもは丸く、ほこほことしたフライに仕上がります。

また、蒸すと驚くほど粘りがでて、いも餅にも最適です。

はるか

いもの形は倒卵形、皮色は白黄で、肉食は白色。

目の数が少ないため、皮も剥きやすく、剥いた後の変色もしにくいいのが特徴です。

水煮適性が優れ、煮崩れが少なくしっとりした食味のため、サラダおよびコロッケ、煮物など様々な食品に使えます。

でんぷん量が少ないため、生のまません切りにしてサラダとして食べることもできます。

ノーザンルビー

アントシアニンを含み、皮は赤色で肉食はきれいなピンクをしています。

調理した時に鮮やかな色に仕上がるので、色を活かした料理にも活用されます。

キタムラサキ

アントシアニンを含み、皮も肉色も紫色です。

しっとりとした食感でカラフルな食材として利用できます。
水煮すると色がくすみますが、油で揚げると色がきれいに残るのが特徴的です。

ピルカ

メークインのようなしっとりした肉質で、食味も高い評価を得ている新品種です。

煮崩れしにくく、特に肉じゃがやポトフのような煮物料理に向きます。
芽が浅く、皮むきが簡単な点が特徴です。

農研機構 北海道農業センター「じゃがいもハンドブック」より

【参考】
農林水産省 aff2017年11月号
農研機構 じゃがいもハンドブック

公式SNS
フォローしてね

このサイトをシェアする