秋の野菜、かぼちゃの種類に迫る! 日本かぼちゃと西洋かぼちゃの違いは?
毎年、秋になると、美味しいかぼちゃスイーツが並ぶのがとても楽しみです。
スイーツにもお料理にも大活躍なかぼちゃには、いくつかの種類があることをご存知ですか?
かぼちゃには、「日本かぼちゃ」「西洋かぼちゃ」「ペポカボチャ」の3種類があります。
普段私たちが食べているかぼちゃは「西洋かぼちゃ」です。それぞれのかぼちゃの特徴を見てみましょう !
甘みが強くてホクホク! 西洋かぼちゃの特徴
西洋かぼちゃは一般的に甘味が強く、触感はホクホクしています。ここで、西洋かぼちゃをいくつかご紹介いたします。
黒川栗かぼちゃ
皮は黒味がかっており、ホクホクと甘いのが特徴。全国的に生産されていて、流通の大半を占めています。
坊ちゃんかぼちゃ
手のひらサイズで、肉質は栗かぼちゃとよく似ており、ホクホクとして甘味も強いです。
日本かぼちゃの特徴
甘味が少なく、柔らかく水っぽい肉質が特徴です。煮物に適しています。
鹿々谷かぼちゃ
江戸時代に東北地方から持ち帰ったかぼちゃの種を京都市内、鹿ヶ谷地区の農家が栽培したところ、ひょうたん形に育ったとされる「京の伝統野菜」です。
日本かぼちゃの一種で、あっさりした味わいをしています。肉質はきめ細かく、ねっとりした食感で、煮ても煮くずれしないのが特徴です。煮付けやてんぷらとして食べられています。
また、完熟すると黄褐色になることや、ユニークな形をあることを活用して、料理の盛りつけ器や床の飾り、画材などにも利用されています。
主な産地は、亀岡市、綾部市、京丹後市で、7月上旬から8月中旬まで出回ります。
小菊かぼちゃ
断面が菊の花のように見える、手のひらサイズのかぼちゃです。
皮は濃い緑、果肉は明るく薄い黄色です。石川県や福井県で多く栽培されています。甘味は少なく淡白ですが、煮崩れしにくい点が特徴です。
バターナッツかぼちゃ
南アメリカが原産国ですが、分類上は、日本かぼちゃの仲間です。
ひょうたんのような形で、皮は薄い黄緑で、つるんとした表面が特徴です。
ナッツのような風味とねっとりとした食感で、ポタージュやソテーとして食べるのがおすすめです。
ペポカボチャの特徴
そうめんかぼちゃ
「おもちゃかぼちゃ」とも呼ばれる、観賞用かぼちゃの一つです。
皮は黄色で、表面はつるっとしています。果肉がそうめんのように糸状にほぐれることから名づけられました。
茹でたり、蒸したりすることで繊維状にほぐれそうめんのような糸状になります。シャキシャキとした食感が特徴です。
欧米では、ほぐした実にソースやドレッシングを絡めて食べるようです。
ズッキーニ
きゅうりの仲間と思われがちですが、実はかぼちゃの一種です。
淡泊な味わいで油との相性がよく、ソテーなどに使われています。
かぼちゃは夏から秋にとれる作物ですが、保存がきくため、冬場になっても食べられる野菜です。冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかないと言い伝えがあるように、冬の野菜をイメージされる方も多くいます。
意外とたくさんの種類があるかぼちゃ、特徴に合わせたレシピで、たくさん摂っていきたいですね!