朝食を摂ることで得られる4つの嬉しい効果
「朝食は毎日食べましょう」と、よく耳にしますよね!
しかし、なぜ朝食を毎日食べることがよいことなのか、ご存じですか?
朝食を毎日食べると、4つのよい影響があると言われています。
こちらの記事では、食育の一つとして、朝食がもたらす効果について書いていきます。
農林水産省のホームページに掲載されている研究結果によると、朝食を摂ると得られる効果は、次の4つがあげられています。
- 食事の栄養バランスが取れるようになる
- 生活リズムがよくなる
- 心の健康がよくなる
- 学力・学習習慣や体力によい影響を与える
早速、それぞれの効果について見ていきましょう!
1.食事の栄養バランスが取れるようになる
朝食を毎日食べる人とそうでない人と比較した、次のような研究結果が報告されています。
- 大学生や成人:たんぱく質や炭水化物、鉄、ビタミンB1、ビタミンB2などの栄養素の摂取量が多い。
- 中学生や大学生、成人:穀類、野菜類、卵類などの食品の摂取量が多い。
体にとって必要な食品や栄養素の摂取量が多いという結果を見ると、朝食を摂らないことで一食分の栄養が不足してしまうことがわかります。そもそも、朝食を摂ることで、健康意識が高まるといった効果もあるのかもしれませんね。
2.生活リズムがよくなる
生活リズムに関しては、以下のような研究結果が出ています。
- 幼児~高校生までを対象:早寝、早起きの人が多い。
- 幼児や中学生、成人を対象:睡眠の質がよい人が多いことや不眠傾向の人が少ない。
一見、朝食を摂る・摂らないであまり関係がなさそうな生活リズム。
しかし、朝食を摂るためには、朝の時間を確保する必要があります。
そういった意味で、早起きすることになりますし、前の晩には早めに就寝する習慣につながっているようです。
3.心の健康がよくなる
また、心の健康に関しても、朝食を摂っている人と摂らない人では違いがあるようです。朝食を摂っている人はストレスがなかったり、自己肯定感が高い傾向があるという結果が出ています。
- 中学生、成人:ストレスを感じていない人が多い。
- 小学生~大学生:「イライラする」「集中できない」といった訴えが少なく、心の状態を良好に保つことができていた。
- 小学生や中学生:家族や友人について「大切だ」「一緒にいて楽しい」などと肯定する気持ちが強い。
まさか、朝食が心の健康にまで影響を与えるなんて! 驚きですが、どれもとても大切なことなので、特に育ち盛りの若い世代にはきちんと朝食を摂ってもらいたいですね。
4.学力・学習習慣や体力によい影響を与える
朝食を摂っている人は、学習習慣や体力にもよい影響が出ているようです。
- 中学生:学力が高い(学校の成績や学力の点数がよい)。
- 小学生~高校生:学習時間が長い。
- 小学生~成人:体力測定の結果がよい。
きちんとした生活リズム、栄養をしっかり摂ること、そして、心も健康であること。こういったことが絡み合って、学力や体力にもよい効果があるようです。
朝食の大切さ、身に染みます…!
研究では、朝ごはんを食べている人は、野菜の摂取量が多いことが報告されていました。野菜科学研究会としては、見逃せない研究結果です。
朝ごはんに野菜を摂ることも意識して、食生活を見直してみましょう!
【参考】
農林水産省HP 「食育」ってどんないいことがあるの?~エビデンス(根拠)に基づいてわかったこと~統合版(令和元年10月)