プレパラート

顕微鏡で野菜の細胞を観察してみよう!

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顕微鏡を使うと、肉眼では見えないものまで見ることができます。
普段、スーパーや、食卓でしか目にしない野菜を、もっとよく観察してみませんか?

難易度:レベル3 かかる日数:1日

用意するもの

・野菜(たまねぎ、ごぼうなど)
・カミソリ
・ピンセット
・スライドグラスまたはシャーレ
・カバーガラス
・染色液
・スポイト
・光学顕微鏡

玉ねぎ、ごぼう

手順

①たまねぎの「りん茎」の表皮をはぎ、木目上に切り込みを入れてピンセットで薄皮を剥ぐ。
ごぼうは薄くサンプルを切り出す

玉ねぎの薄皮

②スライドグラスまたはシャーレにのせ、染色液をかけ、カバーガラスをかける

スライドグラスの上に染色液をかける

③光学顕微鏡で観察する

実験結果を考察しよう

野菜の細胞のつくりを解説します。

小部屋のように、細胞がいくつも並んでいる様子が分かります。植物の細胞は、動物の細胞と違い、細胞壁に囲まれています。そして、その内側に細胞膜があり、核が存在します。

核は酢酸カーミンや酢酸オルセインなどの各染色液で染めると、見ることができます。

玉ねぎ、染色前
玉ねぎ、染色後

たまねぎは土の中に埋まっているため、光合成を行わないので葉緑体を持ちません。この倍率で観察できる細胞小器官は、核だけです。

先ほどの写真はたまねぎの外側(皮に近い方)から採取した薄皮です。内側のりん茎の薄皮の細胞も見てみましょう。

玉ねぎ、内側

同じ倍率で撮影した写真ですが、先ほど比べて細胞の大きさが小さい様子が観察できます。同じたまねぎの細胞なのになぜ大きさが異なるのでしょうか。

それは、たまねぎの内側に行くほど細胞が新しいからです。たまねぎの細胞は、外側に成長するにつれて徐々に大きくなっていくのです。

ゴボウでも、細胞の小部屋が観察できました。たまねぎの細胞とは大きさや形の分布が異なっていますね。

ごぼう、染色後

最後に研究レポートに結果をまとめてみましょう!

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