![プレパラート](https://vegetablescience.org/wp-content/uploads/2023/07/IMG_8083-480x360.jpg)
顕微鏡で野菜の細胞を観察してみよう!
顕微鏡を使うと、肉眼では見えないものまで見ることができます。
普段、スーパーや、食卓でしか目にしない野菜を、もっとよく観察してみませんか?
難易度:レベル3 かかる日数:1日
用意するもの
・野菜(たまねぎ、ごぼうなど)
・カミソリ
・ピンセット
・スライドグラスまたはシャーレ
・カバーガラス
・染色液
・スポイト
・光学顕微鏡
![玉ねぎ、ごぼう](https://vegetablescience.org/wp-content/uploads/2023/07/IMG_8080-1080x810.jpg)
手順
①たまねぎの「りん茎」の表皮をはぎ、木目上に切り込みを入れてピンセットで薄皮を剥ぐ。
ごぼうは薄くサンプルを切り出す
![玉ねぎの薄皮](https://vegetablescience.org/wp-content/uploads/2023/07/細胞_薄皮1_Original-1080x810.jpg)
②スライドグラスまたはシャーレにのせ、染色液をかけ、カバーガラスをかける
![スライドグラスの上に染色液をかける](https://vegetablescience.org/wp-content/uploads/2023/07/IMG_8083-1080x810.jpg)
③光学顕微鏡で観察する
実験結果を考察しよう
野菜の細胞のつくりを解説します。
小部屋のように、細胞がいくつも並んでいる様子が分かります。植物の細胞は、動物の細胞と違い、細胞壁に囲まれています。そして、その内側に細胞膜があり、核が存在します。
核は酢酸カーミンや酢酸オルセインなどの各染色液で染めると、見ることができます。
![玉ねぎ、染色前](https://vegetablescience.org/wp-content/uploads/2023/07/IMG_8081-1-1080x810.jpg)
![玉ねぎ、染色後](https://vegetablescience.org/wp-content/uploads/2023/07/細胞_たまねぎ染色後1_Original-1080x810.jpg)
たまねぎは土の中に埋まっているため、光合成を行わないので葉緑体を持ちません。この倍率で観察できる細胞小器官は、核だけです。
先ほどの写真はたまねぎの外側(皮に近い方)から採取した薄皮です。内側のりん茎の薄皮の細胞も見てみましょう。
![玉ねぎ、内側](https://vegetablescience.org/wp-content/uploads/2023/07/細胞_たまねぎ内側1_Original-1080x810.jpg)
同じ倍率で撮影した写真ですが、先ほど比べて細胞の大きさが小さい様子が観察できます。同じたまねぎの細胞なのになぜ大きさが異なるのでしょうか。
それは、たまねぎの内側に行くほど細胞が新しいからです。たまねぎの細胞は、外側に成長するにつれて徐々に大きくなっていくのです。
ゴボウでも、細胞の小部屋が観察できました。たまねぎの細胞とは大きさや形の分布が異なっていますね。
![ごぼう、染色後](https://vegetablescience.org/wp-content/uploads/2023/07/細胞_ごぼう1_Original-1-1080x771.jpg)
最後に研究レポートに結果をまとめてみましょう!
研究レポートテンプレートのダウンロードはこちらから
![自由研究レポート](https://vegetablescience.org/wp-content/uploads/2023/07/スクリーンショット-2023-07-31-6.38.47-1080x747.png)