皮膚の健康と炎症性皮膚疾患に対する植物ベースの食事の有益な効果
私たちの肌は、毎日の生活で外の世界と触れ合っています。
特に冬は空気が乾燥するため、カサつきが気になる方も少なくないのではないでしょうか。
野菜や果物などを中心とした食事は、健康的で肌に良さそうなイメージがありますが、学術的に正しいのでしょうか。
こちらの記事では、「植物ベースの食事が与える肌の健康への影響」に関する18以上の研究をまとめたレビュー文献を解説します! ※1
ここでいう「植物ベースの食事」とは、野菜、果物、豆類、ナッツなどの、植物由来の食品が中心の食事のことをいいます。
研究の結果として、植物ベースの食事により、光老化の防止、肌のハリと弾力の改善、肌の色素沈着や顔のしわの軽減から、乾癬、アトピー性皮膚炎、座瘡などの炎症性皮膚疾患が抑えられることが複数の研究で示されていました。
植物ベースの食事には、抗酸化作用と抗炎症作用を持つビタミンやミネラルがたくさん含まれています。
これらの栄養素は、腸内を通じてマイクロバイオームに影響を与え、炎症性皮膚疾患の主なメカニズムである炎症および酸化プロセスを調節すると考えられます。
本研究では、特に肌に嬉しい効果をもたらす食品として、マンゴー、アーモンド、アボカドが取り上げられています。
野菜や果物中心の食事をすることは、皮膚疾患への非薬理学的な治療の選択肢になり得るようです。
野菜をたくさん食べることで健康な肌を保ち、肌のトラブルを予防しましょう!
【参考文献】
1)Flores-Balderas X et al., Beneficial Effects of Plant-Based Diets on Skin Health and Inflammatory Skin Diseases. Nutrients. 2023, 22;15(13):2842. doi: 10.3390/nu15132842.