見た目や栽培方法が個性的なアスパラガスは、疲労回復にも効果的!
アスパラガスは特徴があり、少し個性的な野菜です。
まず、アスパラガスは種を蒔いてもその年には収穫できません。アスパラガスは、野菜には珍しく多年生作物で、一度植えると約10年は収穫することができるのです!
アスパラガスは、繰り返し収穫ができる!
露地栽培とは、ハウスなどの施設を使わず屋外の畑で栽培する方法です。
春に芽吹いてから冬までの間に光合成を行い、茎の部分が大きく成長します。その後、冬を越す時には根株に栄養分を移動させ、地上に出ている部分は枯れます。そして翌年の春になると、再び根から芽を出して成長します。
これを、約10年ほど繰り返していきます。
アスパラガスは、露地栽培以外にビニールハウスを使ってハウス栽培で育てることもできます。
アスパラガスは、1~2年目はじっくりと株を育てていきます。美味しく食べられるのは、3年目くらいから。収穫するまで時間や手間暇がかかりますが、その後は株分けをしながら10年くらいの長きにわたって収穫が出来ます。
また、アスパラガスの株には、雌雄の区別があります。雌株には雌花だけが咲き、雄株には雄花だけが咲きます。
雌雄が分かれているとはいえ、我々が普段から食べているアスパラガスの若茎は雌雄の区別無く販売されており、特に違いが分かるわけではないのです。
疲労回復効果が期待できるアミノ酸「アスパラギン酸」
アスパラガスの名を一躍有名にしたと言われているのは、アスパラガスから発見されたアミノ酸のアスパラギン酸です。
アスパラギン酸は、アスパラガスの穂先に多く含まれるといわれています。
人が摂取すると体内の代謝に重要な役割を果たし、糖質や脂質からのエネルギーの生成に関与したり、カリウムやマグネシウムなどのミネラルを細胞内へ運搬する働きがあります。
他にも、アスパラギン酸はクエン酸回路に働きかけ、疲労のもととなる乳酸の分解や、グリコーゲン生成の促進をしてくれます。人体のエネルギー源となるグリコーゲンの生成を促すため、スタミナの向上効果にも期待されているのです!
アスパラギン酸はアスパラガスから発見されたため、特に多く含まれているのかと思われがちです。しかし、他の野菜と比較しても特別多く含まれているわけではないそうです。
今回はあまり知られていない、実は個性的なアスパラガスについてご紹介しました!