あなたが食べているのはどの部分?食卓を豊かにする野菜の秘密

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私たちが、普段何気なく食べている野菜は、実は植物のさまざまな部分でできています。

植物の「根」や「茎」、「葉」「花」「果実」「種子」など、多様な部分を栄養として摂取しているのです。

野菜が植物のどの部分にあたるのかを知り、栄養や味わいの理由が見えてくると、食事がもっと楽しくなるかもしれません。

さっそく、食卓に並ぶ野菜たちの「正体」を探ってみましょう!

大地の栄養を蓄える「根」

代表的な野菜:だいこん、にんじん、かぶなど

土の中で、植物が成長するための栄養、特にでんぷんなどを蓄えている部分が根です。

代表的な野菜はだいこんやにんじんですが、少し面白い例として、かぶが挙げられます!
私たちが主に食べているかぶの白い部分は、厳密には根と茎の中間にあたる「胚軸(はいじく)」が肥大したもので、本当の根はその下に生えている細いひげの部分なのです。

シャキシャキ食感が楽しい「茎」

代表的な野菜:アスパラガス、たけのこ、セロリなど

茎は植物の体を支え、根から吸い上げた水や栄養を全体に運ぶ通り道です。
そのため、茎を食べる野菜には、しっかりとした歯ごたえを持つものが多くあります。

少し意外かもしれませんが、じゃがいもも、茎の仲間なのです!
土の中で育つため、じゃがいもは根だと思われがちですが、その正体は、茎に養分を蓄えて塊状になった「塊茎(かいけい)」と呼ばれる器官なのです。

光合成の主役「葉」

代表的な野菜:キャベツ、ほうれんそう、レタスなど

植物が太陽の光エネルギーを利用して栄養分を作り出す「光合成」の主役は「葉」です。
生命活動の中心を担う部分であるため、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。 

また、私たちが食べているたまねぎの丸い部分は、実は葉の根元にあたる部分が養分を蓄え、厚く重なり合って球状になった「鱗茎(りんけい)」と呼ばれるものなのです。

命をつなぐ「花」

代表的な野菜:ブロッコリー、カリフラワー、みょうがなど

子孫を残すために、重要な役割を担う部分が「花」です。私たちは、そのつぼみを独特の風味を持つ野菜として楽しんでいます。

代表格であるブロッコリーやカリフラワーは、一つひとつの小さな粒が花のつぼみであり、その無数のつぼみが集まって大きな塊を形成しているのです!

種子を守り育てる「果実」

代表的な野菜:トマト、ピーマン、かぼちゃ、なす、オクラなど

「果実」は、花が受粉した後に、内部の種子を守り育てるために発達する部分です。
植物学上の定義と、普段の食事での「野菜」、「果物」という分け方は少し異なる場合があります。

例えば、トマトやピーマン、かぼちゃ、なす、オクラなどは、植物学的には果実にあたります。こうした分類については、専門的な論文でもしばしばテーマとして取り上げられています。

新たな命のもと「種子」

代表的な野菜:えだまめ、グリーンピース、とうもろこしなど

植物が子孫を残すため、発芽に必要な栄養を凝縮して蓄えている部分が「種子」です。

未熟な状態で収穫されるえだまめやグリーンピース、そして、とうもろこしの黄色い一粒一粒も、この種子にあたります。

これからは食事の際に、「この野菜は、植物のどの部分かな?」と考えてみませんか。

ほんの少し視点を変えるだけで、野菜への見方が深まり、日々の食事がより一層豊かなものになるはずです!

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