「東京都食育フェア」に出展しました!
2024年11月9日(土)・10日(日)に、東京都渋谷区の代々木公園で「第16回 東京都食育フェア」が開催されました。このイベントは、東京都が主催し、食の大切さや健康への意識を高めることを目的に毎年行われています。
今年は、私たち野菜科学研究会も出展してきました!
こちらのコラムでは、フェア当日の様子を紹介します。
フェアには、私たちをはじめ、食育に取り組む団体や学生団体が多く参加していました。
食に関するクイズや体験、地域の農産物やお菓子の販売など、たくさんのブースが並び、多くの来場者で賑わっていました。
野菜科学研究会のブーステーマは、「野菜の音を楽しむ」。
来場者の方には、ヘッドフォンを通して、野菜の音やサラダのASMRを聴いてもらう体験をしていただきました。ASMRとは、聴覚や視覚を刺激されたときに感じる、心地よさや快感などの反応のことです。ASMRには、リラックス効果があるという報告もあります。(※1)
展示では、野菜を切るときの「ザクッ」「ジャキ」「スッ」、噛んだときの「ポリッ」「カリッ」、炒めたときの「カラン」「シャカシャカ」「パチッ」など「野菜が生み出す音」に耳を傾けてもらいました。
普段の生活の中では、野菜の音を意識することは少ないかもしれません。
これらの音を通じて、野菜の新たな魅力や楽しさを感じてもらえたらと思い、企画しました。
来場された方々からは、「同じ切る音でも野菜によって違うんですね! 」など驚きの声が寄せられました。中には、複数の野菜の音を組み合わせてメロディを生み出す方も!
特に人気だったのは、水菜を切る音。
繊細でシャープで軽やかな音が、印象的だったようです。
サラダのASMRコーナーでは、シーザーサラダを食べている音を用意。
レタスの「パリッ」「ムシャムシャ…」、クルトンの「カリッ」など、サラダが奏でる音を通じて、多彩な音の楽しさを体感していただきました。
体験の後には、「サラダを食べたくなった」という方が多くいらっしゃいました! また、日頃からASMRに親しんでいるお子さんたちには、特に好評だったようです。
展示を通して、来場された方々とともに野菜の新しい魅力を発見することができ、私たちも多くの刺激を受けました。「東京都食育フェア」での経験を活かし、今後もイベント等で野菜の魅力を発見していきたいと考えています。
ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました!
参考文献
※1: Emma L Barratt, Nick J Davis, Autonomous Sensory Meridian Response (ASMR): a flow-like mental state, 2015, Mar, 26;3:e851