【野菜図鑑】ごぼう編
基本情報
・分類:キク科ゴボウ属
・別名:–
・旬:ごぼうは、秋から冬が旬になります。初夏のごぼうは、柔らかく香りが良いのでまた違った味わいが楽しめます。一方、関西では、葉と根を食用とする葉ごぼうという品種が流通している地域もあり、春先に旬を迎えます。
・栄養:ごぼうには、食物繊維が多く含まれています。特に、イヌリンという水溶性食物繊維は、糖の吸収を抑えることで、食後の血糖値の上昇を抑制する機能があることが報告されています。また、ごぼうは固く切れにくいので、よく噛んで食べることで唾液を分泌してくれます。
ルーツ
原産地は、ユーラシア大陸北部といわれています。
解毒、解熱、鎮咳などに使う薬草として中国から日本に伝わりました。平安中期には、宮廷の献立にごぼうの記述があるので、この頃から野菜として食べられていたようです。
ごぼうを野菜として日常的に食べているのは、日本人だけです。欧米人の好みには合わないようで、「日本人は木の根を食べている!」と驚かれます
。
最近の日本食ブームで、中国や台湾では少し食べられ始めています。
特徴
ごぼうには、根が細くて長い品種と根が太くて短い品種がありますが、一般的に流通しているものは、根が細くて長い「滝野川ごぼう」という種類です。
長さは1mに達するものもありますが、太さは3cm程度しかありません。江戸初期から滝野川(現在の東京都北区)付近で栽培されたのが、名前の由来です。
世界の生産地
殆ど日本でしか食べられていませんが、日本への輸出向けとして中国や台湾でも栽培されています。