ミツバチによる受粉

野菜の受粉を手助けする、ミツバチは食卓の多大な功労者

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野菜の中でも、果実を食べるものは「受粉」が必要です。
野菜の花が咲いた後、実をつけるためにはこの過程が欠かせません。

小中学生の頃、理科の授業で習ったことを覚えていますか?「受粉」とは、おしべで作られた花粉がめしべに付着することです。

野菜には、一つの花におしべとめしべが両方とも揃っている両性花と、おしべだけがある雄花と、めしべだけがある雌花に分かれている単性花の二種類があります。

なすやトマトは両性花であり、スイカやかぼちゃは単性花です。

トマトの花

両性花は、一つの花の中におしべとめしべが存在しています。おしべとめしべの距離が近いので、花が風に少し揺すられるだけで受粉することも。

一方、単性花の場合は、とうもろこしのように大量の花粉を撒き散らすことで風の力で受粉できる野菜もありますが、一般的には距離が遠いので、風頼りでは限界があります。
そこで、単性花は人手をかけて一つ一つ受粉させるか、主にミツバチやマルハナバチなどの昆虫によって受粉させる必要があります。

人手で受粉させる方法は確実ですが、手間も時間もかかるので、大量生産には向いていません。そのため、規模の大きい農家では、ミツバチの力を借りることもあります。

とはいっても、その辺に自然に生息しているミツバチをあてにするのはリスクが高いです。そもそも、そのエリアにミツバチが生息していない場合もあります。
そのため、多くの場合は交配用のミツバチを養蜂業者から仕入れています。

ミツバチによる受粉

なお、いちごは両性花ですが、受粉にはミツバチを利用することが多いです。
実は、イチゴは種のように見える粒々一つ一つが果実で、この粒々の全てが受粉しないと形が悪くなってしまうからです。

ミツバチは、体に花粉をくっつけながらくるくる回って万遍無く受粉してくれるので、イチゴを受粉させるために大活躍してくれます。

実は、私たちの野菜生活をミツバチが支えてくれているなんて面白いですね!

参考

一般社団法人 日本養蜂協会

タキイ種苗 主要な 野菜の花と ミツバチの関係

https://www.takii.co.jp/tsk/bn/pdf/20041041.pdf

農畜産業振興機構 花粉交配用ミツバチの減少と野菜生産への影響について

https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/senmon/0906_chosa1.html

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