梅雨到来! 野菜目線で梅雨を考えてみよう
今年も梅雨の季節がやってきました。
連日の雨、そして湿気が多い日も続きますね。
せっかくの休日も外に出るのがおっくうになったり、家の中では湿気やカビの対策をしたり…。
6月は、祝日もないのでちょっと憂鬱…、なんて人もいるのではないでしょうか。
そんなときは、こちらの記事で気分転換してみませんか?
野菜科学研究会では、視点をぐるりと変えて「野菜にとっての梅雨」を考えてみます。
畑の中の野菜たちにとって「恵みの雨」
「恵みの雨」と言うように、雨水は畑の野菜たちを育ててくれます。
そのため、梅雨に入っても晴天が続く「空梅雨」は、農作物にとって大変な問題です。
しかし、雨は降れば降るほどいいというものでもありません。
高温多湿な環境では病原菌やカビも増殖しやすいため、野菜の病気が起こりやすくなります。土壌の水はけが悪いと根が呼吸できず、酸素欠乏により野菜の生育に障害がでることも。
また、大雨が続いて畑が浸水すると、手入れも困難になります。
畑の梅雨対策として、次の方法があります。
・ビニールや落ち葉・ワラなどで土を覆う「マルチング」をする
・雨よけ資材を設置する
・畑の水はけをよくしておく
これから旬を迎える夏野菜のためにも、梅雨対策をしっかりと行うのは大切です。
梅雨は、店頭に並ぶ野菜が入れ替わる季節
梅雨の時期に旬を迎える野菜は、えんどう、ヤングコーン、そらまめ、しょうが、梅、とうもろこし、枝豆などがあります。
また、梅雨明けが近づいてくると、ゴーヤやきゅうり、トマトなどの夏野菜もたくさん売り場に出そろってきます。野菜売り場の彩りが鮮やかになってくると、梅雨の終わりと夏の始まりを感じますね!
ぜひ旬の季節に、鮮やかで艶のある野菜たちを楽しみましょう。
家の中の野菜たちは、湿気とカビに注意!
最後に、食卓にも最も近い家の中の野菜たちについてです。
湿気が多く、カビが大敵となる梅雨は、常温野菜の保管方法に注意しましょう。
冷蔵庫の中は、梅雨の常温に比べて湿度が低いです。乾燥を好む玉ねぎやにんにくだけでなく、普段冷蔵庫の外に出しておいても問題のない根菜類も、この時期は冷蔵庫の中で保管しましょう。
じゃがいもなど低温に弱いイモ類は、新聞紙などにくるんでから野菜室に保管するとより安心です。
冷凍できる野菜は、冷凍してしまうのもおすすめです!
5月の連休が明け、学校やお仕事を頑張って、みんなの疲れが溜まってくるこの季節。
畑の野菜たちも一生懸命頑張っているはず! と思いを馳せてみるのはいかがでしょうか。
ぜひ、野菜科学研究会のかわいい野菜の妖精たちもチェックしてみてくださいね!
野菜で栄養をしっかり摂るのも忘れずに、梅雨を元気に乗り越えましょう!