じゃがいもから、でんぷんを取り出してみよう!
でんぷんとは、植物の光合成によってつくられる炭水化物(多糖類)のこと。
でんぷんがたくさん含まれるものには、じゃがいも、さつまいも、里芋などが
あげられます。
取り出したでんぷんは、どのような使い道があるのでしょうか。
じゃがいもから、簡単にでんぷんを取り出す実験をしてみましょう!
難易度:レベル2 かかる日数:1日
用意するもの
・じゃがいも
・包丁
・すりおろし器
・水
・ボウル
・コーヒーフィルターまたは布
・透明なカップ
・ヨウ素液
手順
①じゃがいもを洗って皮をむき、すりおろす。
②すりおろしたじゃがいもをボウルに入れ、水を加えてよく混ぜる。
③混ぜたじゃがいもをコーヒーフィルターまたは布で濾す。
④こして出てきた液体をしばらく置いておくと、でんぷんが沈殿。20分放置したあと、上澄みを静かに捨てる。
⑤ボウルの底に白いかたまりが残るので、そこに新しい水を注いでよく混ぜ、さらに20分間置いたあと、ボウルの上ずみを静かに捨てる。これをもう一度くり返す。
⑥冷蔵庫で乾かし、粉にする。
⑦でんぷんを透明なコップに入れ、ヨウ素液を数滴加える。
実験結果の考察
抽出したでんぷんを冷蔵庫で乾かすと、白い粉状になりました。
この粉、どこかで見たことありませんか?
そう、片栗粉です!
片栗粉は、本来はカタクリという植物からでんぷんを取り出したものをさします。
しかし、最近の市販の片栗粉は、じゃがいものでんぷんを原材料としてつくられています。
ヨウ素液を加えたでんぷんが青紫色に変わるのを観察できたでしょうか?
これは、ヨウ素液がでんぷんに反応して色が変わる現象です。
じゃがいもにはたくさんのでんぷんが含まれているため、このような反応が見られます。
今回の実験で、じゃがいもに含まれるでんぷんの取り出し方と、ヨウ素液を使ったでんぷんの検出方法を学びました。
最後に、研究レポートに結果をまとめてみましょう!