赤くないのに甘くて完熟!? 白いいちごの秘密を追え!
皆さんは、白いいちごを食べたことはありますか?
白いいちごは、最近メディアなどでも取り上げられる機会が増えてきました。
いちごといえば、真っ赤なものと想像する人が多いと思います。初めて白いいちごを見た人は「熟していないのでは? 」と勘違いしてしまうかもしれません。でも安心してください、白いいちごは、しっかり甘いのです!
しかし、もともと白いいちごという品種があったわけではありません。
では、なぜ白くなったのでしょうか?
いちごの赤い色は「アントシアニン」というポリフェノールの一種からできた天然色素です。
通常、いちごは日光に当たることでアントシアニンが生成されて果皮が赤色になります。
しかし、品種改良を行う過程で、偶然光に当たってもアントシアニンが生成されない、あるいは生成されにくい性質を持ち、果実の見た目が白いまま完熟するいちごが誕生したのです!
日本で最初に品種登録された白いいちごは、2009年の「初恋の香り」です。
その後、「桃薫」「淡雪」「雪うさぎ」など次々に新しいブランドが誕生し、市場の成長が期待されています。
また、白いいちごは、海外からも注目を集めています。現在は、贈答用を中心に輸出されており、人気なのだそう。海外産のいちごは、もともとあまり甘くないので加工用途が多く、そのため日本の甘いいちごは大人気! 白い見た目は珍しく、さらに興味を集めているようです。
白いいちごは、まだスーパーで一般的に見かけることはありませんが、以前と比べると入手しやすい価格になってきています。
白いいちごも食べられるいちご狩り農園も増えてきているので、週末や春休みに家族や友人と体験してみるのはいかがでしょうか?