野菜の切り方

名前の由来で覚えよう! 野菜の切り方の基本

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野菜は、切り方ひとつで味わいや食感が変化します。
野菜は、繊維に沿って切るか切らないかで、苦味や辛みが変わってきます。切り方そのもので甘みが増したり減ったりするわけではなく、アクや苦味が変わってくるのです。アクや苦味が少なければ、自然と甘みを感じやすくなります。

野菜科学研究会のこちらの記事では、レシピなどにも、よく登場する野菜の切り方を紹介します。

名前の由来で覚えることで「どうやって切るんだっけ? 」と、調理を中断して調べるひと手間が無くなります!

野菜の切り方の基本

根菜類を切るときに、よく登場する基本の切り方です。

切り口の丸いだいこんやにんじん、なすやきゅうりを端から切ると「輪切り」に。
輪切りした丸い断面を、半分に切ることで半月のような形になるため「半月切り」といいます。
さらに半分に切ると、いちょうの葉のような形になるため「いちょう切り」といいます。

道具にまつわる切り方の名前

切った形を道具に例えた名前もいろいろあります。

「拍子木切り」の拍子木は、お祭りや火の用心で使われる、カンカンと音を鳴らす道具の形が由来です
七夕で笹につるしたり、短歌を書いたりする「短冊」の形に見立てた「短冊切り」もあります。
「さいの目切り」の「さい」は、「サイコロ」のこと。サイコロ状に切ることをさいの目切りといいます。
「くし形切り」は、トマトや玉ねぎなど、丸みのある野菜を切るときによく出てきます。髪をとかす「くし」の形に似ていますよね。

ちょっと難しい切り方

「せん切り」は、「千切り」とも書きますが、中国で細かく切ることを意味する「繊(せん)」が由来です。

「みじん切り」の「微塵」は、仏教語で、きわめて細かく、小さいことを意味する言葉が由来となっています。

「ささがき」は漢字にすると「笹掻き」。切る野菜を回しながら笹の葉のような形になるように、薄く切っていきます。



野菜は切り方ひとつで、盛り付けの美しさや、煮込んだ時の味の染み込みが変わります。切り方は、食べた時の味わいや食感にも影響を与え、おいしさとも深く関わっているのです。

さまざまな切り方やその由来を知ると、美味しく食べるだけでなく、調理の時間もより楽しくなりそうですね!

【参考文献】

国立がん研究センター「食材の切り方」
https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/CHEER/point/010/index.html

辻調おいしいネット / 日本料理一年生
https://www.tsuji.ac.jp/oishii/recipe/j_food/ichinensei/cutvege.html

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