春の味覚「たけのこ」は、部位によって楽しみ方が違う!
突然ですが、問題です! 「たけ」は木でしょうか、草でしょうか?
非常に大きく成長しますし、一般的に寿命が20年と長寿なことから、「たけ」は木だと思う方が多いかもしれません。しかし、実は「たけ」は木ではないのです!
「たけ」は寿命が長いとはいえ木と違って年輪が無く、年ごとに太く成長することはありません。
「たけ」は、イネ科に分類され、一般的には草本植物、つまり草にあたります。もちろん、研究者によって「たけ」が草か木かについて解釈が異なる場合もあります。
「たけ」の地下茎から生える「たけのこ」は、れっきとした野菜として分類されています。
鮮度が命! 採れたてのたけのこを楽しもう
そんなたけのこは、菜の花と共に春を感じさせる野菜として有名です。
今では年中、スーパーで水煮のたけのこが出回っていますが、採れたてのたけのこの美味しさは格別です。
採れたてのたけのこは、鮮度が命なので、なるべく早く調理することがおすすめです。
たけのこは、部位ごとに特徴があります。
先端の姫皮と呼ばれる部分は、お吸い物や酢の物に、穂先の部分は煮物や和物にぴったりです。中心の部分は天ぷらに使われることも。硬さが特徴の根元の部分は、主に炊き込みご飯などにも使われています。
タンパク質が豊富なたけのこは、ダイエットにもぴったり
たけのこは歯ごたえがあり、繊維質に見えます。そのため、食物繊維がたっぷり含まれているように思われることもあるようです。
しかし、100g当りの食物繊維総量は2.8gと、実はそれほど食物繊維が豊富なわけではありません。
また、肉質が厚く固形分がしっかり詰まっている印象ですが、水分含量は高く約91%もあるのです!
そのため、100g当りのエネルギー量はわずかに27kcalと低カロリーな食材です。低カロリーな野菜のたけのこは、タンパク質も豊富。ダイエットをしながら、タンパク質を補いたい時には、おすすめの野菜です。
見た目のイメージとは異なる特徴を持つたけのこは、春が旬の野菜です。しかし、場所によっては夏や秋に採れるたけのこもあります。
部分ごとに適した調理法で、栄養たっぷりのたけのこを楽しみましょう!