おせち料理の野菜に込められた願いを学ぼう! 縁起の良い「祝い野菜」たち

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お正月休みが終わり、少しずつ日常の生活リズムに戻ってきた頃でしょうか。
今年のお正月は、どんなお料理を囲んで過ごしましたか?

実は、おせち料理に使われる野菜一つひとつには、みなさんが健康で幸せに過ごせるように、という大切な願いが込められています! 

このコラムでは、おせちの主役である伝統的な「祝い野菜」に秘められた物語と、冬の体をつくる栄養のパワーをわかりやすくご紹介します。

細く長く幸せに!赤いにんじんの王様「金時人参」

煮しめや紅白なますに欠かせない金時人参(きんときにんじん)は、私たちが普段食べるオレンジ色の西洋人参とは違い、細長い形が特徴の「日本に昔からあるにんじん」です。

  • 縁起の願い: 細く長い形をしていることから、「細く長く、幸せが続くように」という、家族の健康と長生きの願いが込められています。

  • 栄養のひみつ: 最大の特徴であるきれいな深紅色のもとは、強力な抗酸化成分リコピンです。
    リコピンには、体をサビから守るパワーがあります。熱に強いため、じっくり煮込んでも栄養をしっかり摂れるのが嬉しいポイントです。

将来を見通す穴あき野菜「れんこん」

シャキシャキとした食感が楽しいれんこんは、煮物などに幅広く使われます。輪切りにしたときに見える穴が、新しい年を歩む私たちに前向きな気持ちを与えてくれます。

  • 縁起の願い: たくさん開いた穴は、「将来の見通しがきくように」という、明るい未来を願う気持ちのシンボルです。

  • 栄養のひみつ: 主な成分はでんぷんですが、実は風邪予防に役立つビタミンCがたっぷり。でんぷんに守られているため、熱を通しても栄養が壊れにくいのが特徴です。
    また、お腹の調子を整える食物繊維も含まれています。

子孫繁栄と出世の象徴「さといも・八つ頭」

ねっとりした食感で、食べると体が温まる里芋は、昔から生命力の強さを象徴する大切な野菜でした。

  • 縁起の願い: 親芋の周りにたくさん子芋や孫芋ができる様子から、「子宝に恵まれる」「家族が代々続く」子孫繁栄のシンボルとされています。
    特に「八つ頭」は、一つの塊から八方に芽が出る姿から、「人の上に立つ」「出世」「末広がり」という意味も持っています。

  • 栄養のひみつ: 特有の粘り成分は、水溶性食物繊維のガラクタン。免疫機能の維持やコレステロール値の調整に役立ちます。
    また、カリウムが豊富で、年末年始の食事で摂りすぎた塩分の排出を助ける効果も期待できます。

大きな芽に願いを込める高級食材「くわい」

勢いよく飛び出した大きな芽が特徴のくわいは、新しい挑戦や仕事の成功を願う、お正月だけの特別な食材です。

  • 縁起の願い: その大きな芽を「芽が出る」という言葉にかけて、「出世」を願う縁起物として使われます。

  • 生産のひみつ: 水田で栽培され、一つひとつキズつけないように手作業で丁寧に掘って収穫されます。
    手間がかかることと、傷みやすいため、まさに「お正月のための特別な野菜」として限られた期間だけお店に並びます。

家の土台を固める根菜「ごぼう」

きんぴらやたたきごぼうなど、素朴ながら力強い味わいのごぼうは、日本の食卓に欠かせない根菜です。

  • 縁起の願い: 地中深くまでまっすぐ根を張る姿から、「家族の基礎がしっかり固まる」「家が代々安泰であるように」という、家の土台を願う意味が込められています。

  • 栄養のひみつ: 食物繊維がとても豊富で、特に水に溶けるイヌリンは、腸内環境を整える強い味方です。
    香りと栄養を逃さないためには、皮の近くにポリフェノールが多いので、皮を剥きすぎないことが調理のコツです。

伝統野菜のパワーで健やかな一年をスタート!

金時人参やくわいなどの伝統野菜は、最高の品質でお正月を迎えられるように、生産者の方々が一年かけて大切に育てたものです。

スーパーに並ぶ期間は短いですが、その裏側には、新しい一年を健やかに過ごしてほしいという作り手の深い想いが詰まっています

お正月料理でいただいた「祝い野菜」のパワーと、そこに込められた素敵な「物語」を力にして、今年も健康で実り多き一年を過ごしていきましょう!

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