ほうれん草が光る?

ほうれん草が光る?

この記事をシェアする

緑色の野菜、ほうれん草にブラックライトを当てると、何色に光るでしょうか?

この実験では、ほうれん草の葉っぱにある葉緑体(クロロフィル)を光らせる方法を紹介します。
またなぜ葉緑体が光るのか、葉緑体とは何なのか調べてみましょう!

難易度:レベル2 かかる日数:1日

用意するもの

・ほうれん草の葉 3~4枚
・消毒用エタノール
・透明なコップ
・ボウル
・濾し布
・ブラックライト

手順

①ほうれん草の葉を細かく切る。

②ガラスのコップに切ったほうれん草を入れ、エタノールを注ぐ。

③ボウルにお湯を入れ、その中にコップを置いて、10分ほど浸す。

④コップの中の液体をフィルターでこし、新しいコップに移す。

⑤部屋の電気を消し、カーテンを閉めて自然光も入らないようにする。液体が入ったコップに紫外線ライトを当てて、光るのを確認する。

実験結果を考察しよう

ほうれん草から抽出した液に紫外線ライト(ブラックライト)を当てると、真っ赤に光るのが確認できました。

これは、ほうれん草の葉緑体に含まれる「クロロフィル」という色素が関係しています。

野菜から抽出したクロロフィルは、自然光の下では緑色に見えます。

クロロフィルが紫外線や青、赤の光を吸収し、緑の光を反射するためです。植物の葉の中では、クロロフィルが光エネルギーを化学エネルギーに変換して、二酸化炭素と水から糖と酸素を生成します。

過剰な光エネルギーは、吸収した光よりも弱い赤色の蛍光として放出されます。しかし、ほとんどの生きた植物では、受けた光は効率よく光合成に使われるため、葉が赤く光ることはありません。

抽出されたクロロフィルは、光合成に使う光るエネルギーを渡すことができないため、吸収したエネルギーを赤色の蛍光として放出します。これが、ほうれん草のクロロフィルが赤く光る理由です。

最後に、研究レポートに結果をまとめてみましょう!

研究レポートテンプレートのダウンロードはこちらから

公式SNS
フォローしてね

このサイトをシェアする